牛丼をバルクアップに活用したいけど、どの牛丼が一番良いのだろうか‥
確かに牛丼はバルクアップに相性が良いですが、どこの牛丼を食べればいいか悩みますよね
さらに、食べ方によっても効果が変わってくるので、それを知っておくことも重要です。
本記事では、どの牛丼がおすすめで、どのように摂取をするのが効果的かを詳しく解説していきます。
また、自宅で手軽にできる牛丼活用方法も伝えていきますので、頑張って牛丼屋に通う必要はありません。
少しでも効率よく筋トレを行いたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
- 筋トレ後におすすめの牛丼はどれ?
- 牛丼を食べると筋トレの効果が上がるって本当?
- なぜ牛丼と筋トレの相性が良いの?
- いつどうやって牛丼を食べると筋トレの効果が上がるの?
筋トレと牛丼の相性が良い理由
そもそも、なぜ牛丼が筋トレと相性が良いのか。
まずはその理由を解説していきます。
実は牛丼の栄養はバランスが良い
実は、牛丼の栄養は三大栄養素が豊富でバランスが取れています。
厚生労働省の公表によりますと、摂取エネルギーに対する炭水化物・たんぱく質・脂質の理想的な割合は炭水化物50~65%、たんぱく質13~20%、脂質を20~30%が理想とされています。
一方で、一般的な牛丼では炭水化物約58%、たんぱく質約13%、脂質約29%ですので、三大栄養素の観点でいうと、意外とバランスが取れています。
たんぱく質が豊富で効率的な筋肥大が期待できる
牛丼からは、たんぱく質を豊富に摂取ができます。
これは、牛丼の具である牛肉にたんぱく質が豊富に含まれるためです。
一般的な牛丼「並盛」で20g前後のたんぱく質が含まれています
たんぱく質は体を構成する物質ですが、筋肉を含む組織を生成、修復する材料として使われます。
このたんぱく質を摂ることで、筋肉の合成作用を高めてくれるのです。
なお、筋トレの効果が高まる一日当たりの摂取量の目安は下記の通りです。
- 軽めの筋トレ→「体重」×「1.2〜1.4g」
- 激しい筋トレ→「体重」×「1.6〜1.7g」
基本的には上記の摂取量を目安に取り組むことが推奨されますが、本気でバルクアップを考える人は「体重」×「2g」以上の摂取が理想です。
糖質が豊富で効率的な筋肥大と筋疲労の軽減が期待できる
牛丼には、糖質も多く含まれています。
一般的な牛丼の「並盛」には白米が200~260g程度使用されており、十分な糖質の摂取量が確保できます。
筋トレで筋肥大を実現するためには、たんぱく質だけでは足りません。
筋肉を作る際のエネルギー源となる糖質も必要になります。
なるべく糖質は摂取しない方が良いんじゃないの?
確かに糖質は悪者にされがちですが、筋肉にとって不可欠な栄養ですので、しっかり必要な分を摂取しましょう
また、糖質は筋肉の消耗や損傷の回復にも寄与します。
ですので、牛丼を食べることで筋疲労の軽減効果も期待できます。
カルニチンで脂肪燃焼効果・運動パフォーマンスの向上
牛肉には、「L-カルニチン」というアミノ酸由来の物質が含まれています。
「L-カルニチン」の摂取により、脂肪燃焼効果を高め、運動パフォーマンスが向上すると言われています。
牛丼に主に使われる牛バラ肉は、体脂肪として合成されやすい栄養素である長鎖脂肪酸の多い食品です。
そのため、牛丼は体脂肪が増加する食べ物のように思えますが、「L-カルニチン」の存在により、体脂肪の合成の抑制と分解の促進、そして運動パフォーマンスを高める食品となっているのです。
「L-カルニチン」はサプリでの摂取もできますが、牛丼を食べて摂取できるのは良いですね
ケルセチンで筋肉痛・筋疲労を軽減
牛丼に使用される玉ねぎには、「ケルセチン」というポリフェノールの一種が含まれています。
「ケルセチン」には抗酸化作用や抗炎症作用、降圧作用があり、体内で発生した活性酸素によるダメージを軽減し、血流を改善する効果があります。
激しい筋トレにより発生した活性酸素は、筋細胞にダメージを与え、筋肉の損傷やそれに伴う筋肉痛を引き起こします。
そのため、「ケルセチン」を積極的に摂取することで、筋肉痛・筋疲労を軽減する効果が期待できます。
また、「ケルセチン」は熱に強く、牛丼のように煮込んだものでも損失が少ないため、安心です。
無理なくおいしく食べられる
牛丼が嫌いな人を除き、牛丼はおいしく食べられます。
プロテインを飲む、サプリを飲む等、栄養の摂取では色々な方法がありますが、普通のおいしい食事として摂取できる点は大きいです。
また、牛丼は汁がかかっていることで食べやすく、満腹中枢も刺激されにくいため、小食な方でもある程度食べることができます。
このように、自然に無理なく、そしておいしく筋トレに必要な栄養素を摂取できる点で、「牛丼」と「筋トレ」の相性は良いと言えるでしょう。
筋トレにはどの牛丼がおすすめか
筋トレには、どの牛丼を食べるのが良いのでしょうか。
牛丼3大チェーンを徹底比較し、どこがおすすめかを解説していきます。
牛丼屋3大チェーン比較
牛丼の大手チェーン店と言えば、「吉野家」「松屋」「すき家」です。
この3店の牛丼を比較してみましょう。
店名 | 価格(税込) | カロリー | たんぱく質 | 炭水化物 | 脂質 |
---|---|---|---|---|---|
吉野家 | 468円 | 633kcal | 19.6g | 88.2g | 23.6g |
松屋 | 400円 | 715kcal | 17.7g | 91.5g | 29.0g |
すき家 | 400円 | 733kcal | 22.9g | 104.1g | 25.0g |
このように比較すると、「すき家」の牛丼のたんぱく質が最も高いことが分かります。
また、価格も「松屋」と並んで安く、脂質も「松屋」よりも少ないことがわかります。
このことから、3大チェーンの中で、「すき家」の牛丼が最も筋トレに対してコスパが良いということになります。
3大チェーンでは「すき家」がおすすめ
先ほどの通り、筋トレという観点では「すき家」が一番コスパが高く、最もおすすめの牛丼です。
すき家はトッピングやサイドメニューが豊富で、大盛り以外で必要な栄養を増やせるため、その点でもおすすめです
改めて理由をまとめると下記の通りです。
- たんぱく質が3チェーンで最も高い
- 脂質が2番目に少ない
- 松屋と並んで最安値
- トッピングが豊富
大きな差があるわけではないので、他のチェーンを避ける必要はありませんが、特にこだわりがなければ「すき家」を優先的に利用すると良いでしょう。
自宅用の冷凍品もあり、ストック可能なのでこちらもかなり便利です。
自宅で手軽に牛丼を食べる方法
- 家の近くやジムの近くに牛丼屋がない
- 外に食べに行くのが面倒くさい
- 手軽に食べたい
この場合は、自宅で牛丼を食べることをおすすめします。
自宅で牛丼を食べるといっても、わざわざ作るの大変なんだけど…
安心してください。大手の牛丼チェーンの牛丼は、いずれも自宅用の通販商品がネットで注文できます
これはデリバリー商品とは異なり、自宅にストックしておけるので、いつでも好きなタイミングで食べられます。
このことから、普段から自宅でもトレーニングをしている人は牛丼の素をストックしておくことをおすすめします。
店舗で食べるわけではないため、トッピングの充実度は関係なく、無理に「すき家」だけを選ばず、好きなお店の味を試してください!
すき家の牛丼
松屋の牛めし
吉野家の牛丼
自宅で牛丼を食べるのがおすすめな理由
ではなぜ、家で牛丼を食べることがおすすめなのでしょうか。
それは下記の理由が考えられます。
- トッピングやサイドメニュー等のアレンジがしやすく、栄養分を調整しやすい
- ご飯の量を細かく調整でき、糖質量をコントールできる
- 自宅トレーニング後でも手軽にいつでも食べられる
- 天候や気温に左右されずに安定して食べられる
- 価格が店頭よりも抑えられる
簡単に一つずつ解説をしていきます。
トッピングやサイドメニュー等のアレンジがしやすく、栄養分を調整しやすい
たんぱく質をもっと増やしたいと思っても、牛肉の量をむやみに増やしてしまうと、脂質量が超過してしまいます。
そのため、トッピングやサイドメニューで対応することがおすすめです。
お店で注文する場合は、メニューにあるものしか追加できませんが、自宅であれば追加したい栄養素に合わせて食材を用意しておくことができます。
メニュー | カロリー | たんぱく質 | 脂質 |
---|---|---|---|
たまご | 84kcal | 6.8g | 5.7g |
ささみチキン | 85kcal | 16.1g | 1.4g |
冷やっこ | 90kcal | 8.8g | 4.7g |
納豆 | 111kcal | 8.6g | 5.1g |
上記はどこでも買える代表的な食材です。
特にたんぱく質を増量したい場合、ささみチキンや冷奴(豆腐)等は手軽にストックできておすすめです。
そして、お店で追加注文するよりも安価なので、おすすめです。
ご飯の量を細かく調整でき、糖質量をコントールできる
糖質は筋肥大に必要な栄養素ではありますが、適切な量で食べることが大切です。
とにかく増やせば良いというものではありません。
体重80kgの方のトレーニング後の適切なご飯の量が約250g程度、体重60kgの方では約190gが適量となるので、コントロールが必要です。
牛丼屋の多くの場合は「並盛」で250g前後、「大盛」や「特盛」では300gを超える場合もありますので、「並盛」程度のご飯量が最大となります。
細かいご飯の量をお店で調整してもらうのは難しいですよね
これが自宅であれば、お店に気を使うこともありませんし、グラム単位での調整も可能になってきます。
ですので、細かい要望を毎回お店に伝えることに抵抗がある方は、自宅がおすすめです。
自宅トレーニング後にすぐに食べられる
今や牛丼のお店は全国どこでもある存在ですが、必ずしも自宅のすぐ近くにあるとは限りません。
家のすぐ近くにない場合、自宅トレーニング後の牛丼摂取のハードルが高くなります。
外出する用事があれば良いですが、牛丼を食べるためだけに外出するのは面倒ですよね
そんな時も、自宅にストックしておけば、トレーニング後の最も最適な時間を狙って、手軽に食べることができます。
天候や気温に左右されずに安定して食べられる
お店に食べに行く場合、天候や気温もハードルになります。
例えば大雨が降っている、とてつもなく寒い等、外出自体が厳しい環境の時もあると思います。
そんな時、牛丼を食べるために頑張って外に出るのは、かなりの気合が必要です。
いや、さすがにそんな時は行かないですね
自宅であれば、そんな気合は必要ありませんし、諦める必要もないですね
価格が店頭よりも抑えられる
大手牛丼チェーンの牛丼の素は店頭よりも価格が抑えられていることが多いです。
ご飯にかかる金額は約43円(総務省小売物価統計調査)ということを考えても、概ね安く済みます。
特に、ネット注文の場合はセールでの割引やポイントバックがあるので、実質は店頭よりも結構安くなることがあります。
ですので、タイミングを見計らって購入すると良いでしょう。
自宅にも牛丼の素をストックしておくのがおすすめ
ここまでお話をしてきました通り、自宅で牛丼を食べることには多くのメリットがあります。
とはいえ、自宅だけで牛丼を食べろということではありません。
ジム帰りに立ち寄ったり、人によってはお店の方が楽な場合もあるでしょう。
ですので、お店か自宅、どちらか一方ではなく、自宅でも食べられる状態を作っておくことが大切であると考えます。
自宅でトレーニングをしていて、お店に行くのは面倒な時に自宅で食べたり、状況に応じて使い分ければ良いと思います。
筋トレを効果を高めるためには、適切なタイミングで適切な量の牛丼を食べることが重要なので、それを実現できるようにしていきましょう。
すき家の牛丼
松屋の牛めし
吉野家の牛丼
筋トレにおける効果的な牛丼の食べ方
ではここからは、実際に牛丼を食べるにあたり、いつどのように食べれば筋トレの効率が上がるのか。
そして牛丼を食べる際の注意点を解説していきます。
牛丼を食べるタイミングは筋トレ後がベスト
筋トレに牛丼が良いことはわかったけど、いつ食べるのが良いの?
それは、筋トレ後です。具体的には、筋トレ後30分~1時間がおすすめです
それはなぜでしょうか。
その理由は、筋トレ後30分〜1時間以内は通常時比べて、筋肉が栄養素を吸収しやすい状態になっているからです。
そして筋肥大の促進のためには、筋トレ後に「たんぱく質」と「糖質」の両方が必要になります。
たんぱく質だけ摂取していれば良いんじゃないの?
確かに筋肉を作るのはたんぱく質ですが、そのたんぱく質を筋肉に合成するためには糖質が必要になります
この点、牛丼はたんぱく質と糖質を同時に摂取することができるため、筋トレ後の食事におすすめです。
なお、トレーニング前にも糖質補給が重要ですが、牛丼には脂質が多く含まれれており、トレーニング前の食事には適していません。
そのためトレーニング前には牛丼ではなく、消化に負担がかかりにくい、「うどん」を食べると良いでしょう。
なお、筋トレにおける効果的な「うどん」の食べ方について下記の記事で解説しているので、参考にしてください。
牛肉の量をコントロールする
筋トレの効率を上げるためには、牛肉の量をコントロールすることも重要です。
たんぱく質をたくさん摂取するために、肉の量をなるべく増やそうと考える方もいることでしょう。
しかしながら、牛丼に使われる牛バラ肉は脂質量が多いということに注意すべきです。
牛丼の肉を必要以上に増やすと、たんぱく質を豊富に摂取できるメリットよりも、脂質の摂取量増加によるデメリットの方が上回ってしまいます。
牛肉は増量せずに、そのままの量で食べましょう
大手牛丼チェーン店における牛丼のたんぱく質量は並盛でも20g前後ありますので、ある程度十分な量があるので、無理に増やす必要はありません。
トッピングやサイドメニューを活用する
どうしてもたんぱく質を増やしたい場合は、うまくトッピングやサイドメニューで調整しましょう。
例えば、皆さんが牛丼のトッピングでイメージしやすいものといえば「たまご」だと思いますが、「たまご」を加えることで約6.8gのたんぱく質を摂取できます。
一方で脂質も5.7g増えてしまうので注意が必要ですが、牛肉を増量するよりも断然良いでしょう。
他にもたんぱく質を底上げできるトッピング・サイドメニューがありますので、簡単に紹介しておきます。
メニュー | カロリー | たんぱく質 | 脂質 |
---|---|---|---|
たまご | 84kcal | 6.8g | 5.7g |
とん汁 | 114kcal | 6.8g | 5.7g |
ささみチキン | 85kcal | 16.1g | 1.4g |
冷やっこ | 90kcal | 8.8g | 4.7g |
納豆 | 111kcal | 8.6g | 5.1g |
牛皿(並) | 317kcal | 16.0g | 23.6g |
ささみチキンは高たんぱく・低脂質で本当に優等生なので、利用できる場合は積極的に使っていきましょう。
参考に牛皿も記載していますが、突出して脂質が高いのがお分かりになるかと思います。
このため、牛肉の増量でのたんぱく質の底上げは避けるようにしましょう。
筋トレ後に牛丼を食べる際の注意点
筋トレ後に牛丼を食べる際の注意点を解説していきます。
重要なことですのでしっかり理解を深めてください。
脂質量に注意する
繰り返しになりますが、牛丼を食べる上では脂質量に注意してください。
牛丼には必要以上に脂質が含まれています。
もちろん、脂質も糖質と同様にエネルギー源になる大切な栄養素です。
しかし、エネルギーとして使われなかった余分な脂質は脂肪として蓄えられ、体重が増えてしまいますので注意が必要です。
筋肉を増やしたいのに、脂肪を増やしてしまっては本末転倒ですよね
それに、健康面を考えても脂質を摂取しすぎることはおすすめできません。
ですので、むやみに牛肉を増量したり、大盛にしたりすることが避けてください。
前述の通り、たんぱく質を増やしたい場合は、トッピングやサイドメニューで対応しましょう。
ご飯の量に注意する
大手の牛丼チェーン店のご飯は、基本的に多めの量に設定されています。
多くの場合は「並盛」で250g前後、「大盛」や「特盛」では300gを超える場合もあります。
白米100gあたりの糖質量を考えると、体重80kgの方のトレーニング後の適切なご飯の量が約250g程度ですので、「大盛」や「特盛」では糖質が過剰になってしまいます。
体重60kgの方では約190gのご飯が適量となるので、「並盛」でも多いくらいです。
糖質を増やせば増やすほど効果があるというものではないため、ご飯の量には注意しておきましょう。
体重60kgくらいだと並盛でも多いって、どうすれば良いのだろう…
牛肉が減らないように、ご飯の量だけを調整してもらう、もしくは自宅で牛丼の素を使って食べると気軽に調整できて良いでしょう
大手の牛丼チェーン店の牛丼は、いずれも自宅用のネット通販商品がありますので、自宅で手軽に食べることができます。
自宅であればご飯の量も手軽に調整できますし、具材やメニューの追加が容易なのでおすすめです。
早食いをしない
牛丼に限らず、丼ものは食べやすいため、ついついよく噛まずに短時間で食べてしまいがちです。
よく噛まずに飲み込むと、内臓に負担がかかります。
また、栄養の吸収も不十分になってしまいます。
そうなると、せっかく取り込んだ栄養が筋肉に届きづらくなってしまいます。
それはもったいないので、早食いせずによく噛んで食べることを意識すると良いでしょう。
まとめ
ここまで、筋トレと牛丼について解説してきました。
自宅で牛丼の素を使って食べたことがない、という方は一度食べてみると良いかもしれません。
かなりお店の味に近いですよ
味は好き嫌いがあると思うので、色々試してみてください。
そしてうまく牛丼を活用し、皆様が理想の体を手に入れることを祈っています。